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小林よしのり
2018.1.18 00:06日々の出来事

ネトウヨの無知とウーマン村本の無知は同じである


幻冬舎の担当氏に聞いたのだが、わしが「芸人なんて

河原乞食の末裔のくせに、常識振りかざして、

コメンテーターしたり、超未熟な政治知識で正論こいたり

しているのを見ると、吐き気がする。わしは「坂田超え」

のために、もう一度、ギャグ漫画を復活させたい。」

書いたことが、ネットで炎上しているそうだ。

 

「差別だ」「芸人全部を敵に回した」などと大騒ぎらしい。

こんな毒舌くらい、立川談志だったら言えたはずだ。

 

「無知」とは罪であり、恐いものである。

芸人や芸能人が河原乞食の末裔なのは、歴史的事実なのだ

から「差別だ」と言われても、確かに被差別民だったの

よねというしかない。

漫画家だって芸事だから似たようなもので、だからこそ

わしは「やくざ者」だと公言している。

 

芸人は本来、異形の者であり、一般市民に迎合して

コメンテーターしているのは邪道なのである。

アホの坂田や立川談志なら、ワイドショーが呼ぶはずがない。

本物の芸人だからだ。

 

超未熟な政治知識で「善人」ぶって正論こくお笑い芸人に

しても、何が面白いの?

 

無知が罪なのはネトウヨを見れば分かる。

普天間飛行場が米軍の「銃剣とブルドーザー」で奪われた

ことを知らないのだ。

 

少年少女まで巻き込んで、日本国で最も熾烈な地上戦を

戦ってくれた沖縄県民のことを、ネトウヨは知らないのだ。

 

終戦後も米軍の占領下におかれ、熱烈な祖国復帰運動を

した沖縄の人々の思いを知らないのだ。

 

祖国復帰したにも関わらず、米軍の半占領下になっている

不条理を、ネトウヨは知らないのだ。

 

その沖縄で、わしの『沖縄論』(小学館)がロングセラー

になったことも、ネトウヨは知らないのだ。
日本人の恥部を見たくないのがネトウヨである。

 

芸人の源流は河原乞食であることを知らない奴、沖縄が

日本本土の犠牲に常になり続けていることを知らない奴、

どっちも同じ「無知」であり、それゆえに「罪」を犯し

ているのである。

無知は罪だ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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