新宿ホスト風ライターの古谷経衡は
SAPIO 11・12月号の
女性蔑視記事『女政治家の通信簿』で、
日本の政界で女性の地位が
低い理由について
〈ここまでくると男性優位の因果ではなく、
独立不羈を志向しない女側にこそ
応分の問題があるように思える〉
と、女性側の責任であると断じ、
さらに以下のように女性を批判します。
〈良い年をした女性が、不必要に
「女性性」を強調し男性視聴者や読者に
媚びたり、権威ある上級の男性による
イデオロギーを忠実にトレースする。
屈辱だと思わないのだろうか。
「こうすることでしか社会で出世
できない」というのは
敢えて甘えだと言いたい。〉
「女性性」を強調し男性視聴者や読者に
媚びたり、権威ある上級の男性による
イデオロギーを忠実にトレースする。
屈辱だと思わないのだろうか。
「こうすることでしか社会で出世
できない」というのは
敢えて甘えだと言いたい。〉
野党第一党の代表まで務めた
「良い年をした女性」に対して
「若き日の美くびれだけは健在か」
なんて書いた男が、どのツラ下げて
女性が男の視線に媚びるのを
非難しているのか
全く理解できないのですが、
それはさておき、ここでは
山尾志桜里議員が述べた、
安倍首相と議論した印象を読んで
いただきたい。
「自分の庇護の下にある女性には
紳士だけれど、自分の範疇を超えてくると、
ものすごく不安になるんだなということが
よくわかりました」
「いざ対等になってくると不安になる。
その不安がニヤニヤしたり、
言い訳をひたすら続けたり、
言い訳をひたすら続けたり、
批判してかぶせてきたり、
尋常じゃない対応になって
表れるんだなと思いました」
自分と対等の女性の存在に耐えられず、
尋常じゃない態度を示してしまうような
男尊女卑の人物がトップで、
強大な権力を握っているから、
女性議員は安倍に媚び、
イデオロギーを忠実にトレースし、
強大な権力を握っているから、
女性議員は安倍に媚び、
イデオロギーを忠実にトレースし、
その庇護の下に入ることでしか
出世ができないんじゃないですか!
しかもこれ、女性だけの
問題じゃないですよ。
男性の自民党国会議員も、官僚も、
みんな必死に安倍に媚び、忖度しないと
出世ができない状態じゃないですか!
しかし古谷はそんな男達には
「屈辱だと思わないのだろうか」
「敢えて甘えだと言いたい」とは
決して言わないのです。
これが男尊女卑じゃなかったら、
一体何なのでしょうか?
ここで批判すべきは、
「独立不羈」を志向して、
国のために働く政治家や官僚が出世できず、
積極的に政権に媚び、
政権のために働く政治家・官僚だけが
出世できるという状況を
作っている者たちでしょう。
作っている者たちでしょう。
ところが古谷はそっちには
絶対に批判の矢を向けないのです。
所詮は権力と共謀している
ライターにすぎないんだなと
思うしかありません。
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