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トッキー
2017.11.20 02:40政治・経済

金慶珠氏の哀れなほど貧相な人間観

1116日放送のTBS「ゴゴスマ」で、
東海大学教授・ホリプロ所属の
金慶珠氏は、こんな発言もしていました。

 

「みんなね、タテマエで言う人は
いるんですよ、政治家のプライベート
なんてどうでもよくて、仕事さえ
やればいいんだよって言う人もいるし、
いややっぱり政治家たるもの
プライベートもちゃんとしていなければ
ならないっていう人もいる。

これは割合によってはありうるけれども、
実際のところホンネでは、
みんな政治家のスキャンダルには、
古今東西強烈な興味を持って対応している。

フランスだってそうですよ。
オランド大統領、あのしょぼい
オジサンだけど、浮気したって言うと、
みんな口では、ああもう関係ないと。
大統領のプライベート。
でも雑誌とか新聞の売上倍々飛びですよ。
そういうもんなんですよね。」

 

この、「オランド大統領の浮気で
新聞・雑誌の売上倍々飛び」
というのが
本当なのか気になったので、
日仏共同テレビ局France10
及川健二さんに聞いてみました。すると、

「売り上げが伸びたかは分かりません。
ミッテランの隠し子を報じた雑誌も
その号は売れたとも言われています。」

との回答でした。


少なくとも、傍から見て明らかに
わかるほどのものすごい伸びが
あったわけでもなさそうで、
金氏が断言した「売上倍々飛び」は
明らかにデマ、もしくは相当に
盛った話だと思われます。

 

それよりも注目していただきたいのは、
及川氏の以下のご回答です。

「ただ、オランドさんの時も
ミッテランさんの時も一般メディアからは、
プライベートを暴露するのは禁じ手だ、
あくまで政治家にも私生活はある
という非難がありました。
 雑誌の売り上げは伸びたのかもしれませんが、
それでオランドを非難する声が
あがったわけでもなく、それで支持率が
下がったわけでもありません。

ミッテランの隠し子とミッテランが
会っているのを報じたパリマッチ誌は
ルモンドでもフィガロでも社説で非難し、
フィガロ紙はパリマッチ誌を
「豚小屋ジャーナリズム」だと
こき下ろしました。日本にもあった
噂の便所雑誌のようなルールやぶりの
言論テロ誌がフランスにもあることは
確かです。いま「Paris Match」「Gala
VSD」という三誌があります。
ただ、そういう雑誌がタブー破りを
すれば非難も殺到します。」

つまり、フランスにも下世話な雑誌は
あり、それを買う下世話な国民も
いるわけだけれども、それは
あくまでも私的なのぞき趣味であって、
良識を持つ一般メディアは、
それは非難すべきものだと判断しており、
ましてや、政治家の能力の評価とは
全然関係がないという認識は
一般常識になっているようです。

山尾志桜里に対して
「政治家にプライベートなどない!」と
居丈高に言った人が何人もいましたが、
そんな日本の感覚と、フランスの感覚と、
どちらが真っ当でしょうか?

 

それにしても金慶珠という人は、
人間なんてものは誰もが人の能力よりも
下半身事情に興味を持つのが
当たり前であって、それこそが
古今東西の人間のホンネであって、
その人が公的にどれだけ役に立つか
という能力で評価しようというのは
「タテマエ」にすぎないと完全に
思い込んでいるようです。

 

なんだか、哀れに思えてくる
ほどの貧相な人間観です。

 

「ゴゴスマ」の中でさえ、
「山尾さんは私にアドバイス求めれば
いいんだよ!」
と言い放ったのに対して、
司会者らから「それはまた別の方向に
間違うんじゃないですか?」
と言われ、
「用事がないなら日帰りすれば
よかったじゃないですか!」
と言って
「用事があるかないかなんて
わからないじゃないですか!」

突っ込まれ、散々嘲笑されていましたが、
こんな人を大学教授にして、
さらにタレントとしてテレビに出して、
本当に大丈夫なのかと思ってしまいます。

トッキー

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