以前、私は加計学園獣医学部を巡り、
奇妙な情報が飛び交っている事実を報告した。
衆院選投票日翌日の10月23日に、
文科省が同学部の新設を認可し、
同日に加計孝太郎理事長が記者会見を行うらしい。
まさに「幕引き大作戦」と。
しかし、少しタイミングを見計らっているようだ。
何しろ今回の解散自体、見え見えの“疑惑隠し”との批判が強かった。
選挙応援で全国を回り、自民党の“勝利”に最も大きな貢献をした
小泉進次郎氏も、各地の演説では「加計疑惑を明らかに出来るのは
安倍首相だけです」と呼び掛けていた。
この度の選挙結果は、
野党の分裂による「大勝」でしかない(まさに小選挙区の罠!)。
なのに、疑惑に蓋をし続けたまま早々と“認可”したのでは、
誰も納得しない。
しかし一方、来年4月に間に合わなければ、
学園としては大変な事になる。
学生の入試のスケジュール等を考えると、
いつまでも先延ばしは出来ない。
来年開設出来なければ、学園の経営に重大な支障を
もたらすのではないか。
「腹心の友」がそんな事態に陥るのは安倍氏も、
さぞ辛いだろう(その場合、加計理事長が安倍氏に
都合の悪い証言を行う、との噂も)。
だが、このまま認可すれば、国民の不信はより決定的になる。
国会で「謙虚に、誠実に、丁寧に」説明を尽くす以外に手はない。
逃げてはいけない。
それで国民が納得するかどうかは未知数だが。