すでにもくれんさんが書いていましたが、
『新潮45』の「落選させたい政治家13人」特集、
トップに山口真由氏による山尾バッシング記事がありました。
一読して、薄っぺらい記事だなあという印象。
山口氏いわく、要するに、
山尾さんには「イケてる女」に見られたいという
自意識があり、政治家になってオヤジに媚び売って
「ジジ殺し」の異名を取ることは、
その自意識と矛盾するはずだ。
そのストレスが溜まっていたから、年下のイケメン弁護士と会って、
女としての自尊心を満たしていたのだと思う。
それだけが「ジジ殺し」の異名と「イケてる女」の
自意識のバランスを保つよすがだったのかもしれない。
すべてが推測で埋まった記事。
第一、「イケてる女」に見られたいという推測の根拠として、
山口氏は山尾氏の本の読後感をあげているのだけど、
そもそも本に掲載されている山尾氏の写真の中には、
「映りのいいものの他、何とも言えない微妙なものもある」と
山口氏自身が書いている。
本当にイケてる女に見られたいなら、絶対に映りのいいものしか
掲載しないでしょ?
それをしていないということは、「イケてる」かどうか、
山尾さん自身はさして気にしていないってことじゃないの?
もうこの時点で推測の根拠が破綻している。
しかも記事の最後のほうでは、
スキャンダル発覚から間もないのに選挙戦に出るのは
時期尚早、と書いているけど、これもよくわからない。
スキャンダルがあったら、それが事実だろうがそうでなかろうが
ともかく謹慎蟄居しろということ?
スキャンダルがあったからこそ、どん底から這い上がるためにこそ、
自分が本当に目指す場所へと邁進する、そして
その姿を有権者に見てもらうしか、汚名を注ぐ方法はない。
それこそが本当の意味で、政治家が受けるべき審判だと私は思います。
山口真由氏、さも客観的な筆運びで
山尾さんのことを分析してみせているけど、
結局は山尾さんに(品のない)自己を投影しているだけではないかと
思えてなりません。
彼女の、なんというか「女」の上から目線、
どこかで誰かにも感じたなーーー。
既視感ありすぎる。