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トッキー
2017.10.5 06:50その他ニュース

『戦争論』の「ネタ本」が渡部昇一だという下司ライターのデマ

新宿ホスト風・自意識過剰系ライター
古谷経衡の、言い掛かりとしか
言いようがない『戦争論』批判。

その最たるものは、
渡部昇一の著書『かくて昭和史は甦る』が、
『戦争論』の「ネタ本」だと
断言しているところです。

なにしろ、こうまで言い切って
いるのですから!!

〈改めて冷静な視点で両書を読み比べると、
小林の『戦争論』は、ほとんどすべてこの
渡部昇一の『かくて昭和史は甦る』を
下敷きにしていると明瞭に判断できる。
つまり『戦争論』の元ネタの大部分を
同書が占めているのである。〉

これはほとんど名誉棄損モノの、
単なるデマです。

『戦争論』の巻末には、引用文献13点、
参考文献92点にも及ぶ、膨大なリストが
掲載されています。
中には反戦左翼の本も入っているし、
『はだしのゲン』や
水木しげるの『総員玉砕せよ!』も
挙がっています。

このリストを見ただけで、
よくこんなに違う立場の意見まで
十分に目を配って描いたものだと
マトモな感覚を持ってる人なら
思うはずです。

ところが古谷は、
合計114冊のリストの中の
たった1冊の渡部昇一の本を挙げて、
〈同書の「引用・参考文献一覧」の中で、
ひときわ目を引く「保守言論界の大物」
による著作〉
〈『戦争論』の元ネタとなった「保守本」〉
と、これだけを「ネタ本」にして
『戦争論』が書かれていると
言いまくっているのです。

しかし、この、虫メガネ使わないと
読めないようなリストを見て、
渡部昇一の本1冊だけに
ひときわ目を引かれたというのだから、
よっぽど特殊なお目々を
してるんでしょうなあ。
これらの参考文献の中で
『戦争論』が出来上がる上で
特に重要だったと思われる
本を1冊挙げろと言われれば、
『戦争論』をきちんと読んでいる人なら、
おそらく多くが
加東大介著『南の島に雪が降る』
を挙げるのではないでしょうか?
(念のため言っときますが、
もちろんそれは「ネタ本」などという
下司ライターが言うような意味ではありません)

『戦争論』第5章の
『南の島に雪が降る』こそが、
『戦争論』の中核であり、
よしりん先生の執筆動機が
端的に描かれています。

『南の島に雪が降る』の章の
どこをどう読んだら、
「ネタ元」は渡部昇一だなどと
言えるのでしょうか?

ツネヒラちゃんは、

実は『戦争論』を全く読めていない
読解力ゼロの人だということを、
自ら白状しているのです。
(つづく)

トッキー

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