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高森明勅
2017.8.31 22:00

何の為の首相公邸か?

首相が平素、公務を行うのが首相官邸。

それに併設され、首相が居住する為の建物が首相公邸だ。

必ずしも公邸で住むことが義務付けられている訳ではない。

それでも首相の職責を果たす上で、
特に危機管理上、
公邸で住むのが望ましいのは勿論だ。

現に、平成になって以降、
歴代の首相は宮澤氏を除き皆、
公邸に住んでいる(
第1次政権時の安倍首相も)。

ところが、第2次政権以降、
安倍首相は私邸住まいを続けている。

8月に公邸で宿泊したのは北朝鮮がミサイルを発射した前日
25日、28日)だけ。

だから、政府が予めミサイル発射の情報を掴んでいた事実を、
自ら公表したに等しい結果となった。

野党の議員が「(手の内が対外的に)バレバレ」
と批判したのも当然だろう。

平和ボケ以外の何ものでもない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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