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高森明勅
2017.8.10 23:00

横着な秘書官?

平成27年4月2日。

愛媛県今治市の企画課長らが首相官邸を訪れた。

用件は獣医学部の新設。

特区担当の内閣府を訪問する予定だった。

そこに「首相官邸に来るように」連絡があり、
急遽、
安倍首相の代理の柳瀬唯夫首相秘書官と面談する事に。
この時、
加計学園の事務局長も一緒だった事が新たに判明した。
この間、
加計学園の理事長とゴルフや会食を頻繁に繰り返して来た
安倍首相
は、今年の1月20日まで加計学園の獣医学部新設計画を
全く知らなか
ったと、以前の閣議決定を経た答弁を覆してまで、
断言している。

それがもし嘘でないなら、
柳瀬氏は勝手に今治市の職員や
加計学園の幹部を官邸に呼び込み、
事後の報告も一切
行わなかった事になる。

ずいぶん横着な秘書官がいたものだ。

官邸には、この時の記録が何故か無いとか。

柳瀬氏も「会った記憶がない」「記憶による限り会っていない」と。

事実は、安倍首相の嘘をみんなで誤魔化そうとしているに過ぎない、
と誰でも察する事が出来る。

後ろ暗い事があるから嘘をつき、嘘を誤魔化す為に、
次々と記録と記憶が無くなる。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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