「SAPIO」が隔月発売になる。
2か月に一回しか出ないのだ。
小学館の全雑誌の部数減が影響したらしい。
出版不況で、どの雑誌も青息吐息だ。
雑誌や本が売れないから、カネを持ってる高齢者を狙うこと
になり、劣化保守のおっさん・じいさんの財布を当てにする
しかなくなる。
若者はスマホにカネ使うから、雑誌は読まない。
するとますます雑誌の質が下がっていく、冒険ができない
という悪循環だ。
隔月に伴い、『大東亜論』は24pに増ページになる。
だが、隔月で話の展開を見せるのは至難の業だ。
完結するまで続けられるかどうかが怪しい。
今後は一回の展開をもっと速くしなければならない。
キャラクターをじっくり見せながらという余裕がなくなる
かもしれない。
2か月分を一回で見せる高速漫画を作るしかないだろう。
どんなに高速にしても、『大東亜論』は2年じゃ終わらない。
明治以降の歴史に埋もれた、もう一つの日本人たちの戦いを
描いて、後世に残しておくことは重要な仕事だと思っていたが、
終わりまで描けるかどうか分からない。
とにかく今後は高速に描いてみるしかない。
『大東亜論』第三部「明治日本を作った男達」を読んでみたが、
観念がまったく違う時代に、民主主義を作ろうとした旧武士
たちの苦闘が、エンターティンメントをしながら、説得力を
もって描かれていると、あらためて満足した。
果たして続くか否か? 分からん。