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小林よしのり
2017.8.3 02:37日々の出来事

枝野幸男氏の改憲案に注目せよ


朝日新聞が枝野幸男氏の「憲法9条」についての見解の

説明で、「専守防衛。我が国の防衛の範囲内で自衛権を

行使できることに明確に歯止めを」と書いている。

これ、どういう意味か理解できるか?

「自衛権を行使できないように明確に歯止めをかける」

と読めてしまうではないか。

だから「護憲派」だと勘違いされる。

 

枝野氏は憲法調査会の会長で、枝野氏の見解が民進党の

見解になる可能性が高い。

たとえ前原氏が代表になったとしても、枝野氏の見解

には反対しないだろう。

前原氏の今までの見解は、安倍首相と同じで、極めて

左翼的な加憲論であり、その見解は前原氏自身がすでに

封印しているようだ。

 

憲法912項をそのままで、自衛隊を明記すると

いう考えは完全に「護憲派左翼」である。

「護憲派左翼」は実は「従米主義」であるという欺瞞

から目を背けているだけなのだ。

 

枝野幸男氏はこれらの見解とは違っている。

それは安倍政権の自己欺瞞的な「加憲案」なんか比較に

ならない「改憲案」であって、わしの自主防衛案に接近

しているようだ。

「自衛権」と「交戦権」の関係が、枝野氏の改憲案の

カギとなる。

 

枝野氏は6日の「ゴー宣道場」で、この案を公表する。

全マスコミも注目した方がいい。

安倍政権より民進党の方が「自主独立」を志向する真の

保守であることが分かるだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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