共謀罪の適用範囲に著作権法が含まれているのが、
まったく理解できない。
コミケの二次創作がテロになるってどういうことだ?
捜査当局がパロディーや二次創作を著作権法違反と判断
すれば、コミケの作家たちは「組織的犯罪集団」と見な
され、「共謀罪」で逮捕される可能性がある。
政府は「一般国民は対象にならない」と繰り返すが、
著作権法に触れた者は「一般国民」ではない、犯罪者だと
見做される可能性があり、コミケに参加する作家たちも
監視対象になるかもしれない。
京都大の高山佳奈子教授は「著作権法は、知的財産権侵害を
漏れなく取り締まりたい当局側の意向の巻き添えを食った」
と言っている。
この著作権法の長期化・厳罰化も、TPPのときに、
アメリカからの要請としてあったはずで、アメリカに言わ
れてルール変更している疑いがある。
コミケでの二次表現も日本の「表現の自由」の範囲が大きい
ことの証左であり、このような「公共性」の範囲の広さは
日本の素晴らしいところでもある。
愛国者ならば、保守ならば、こういう日本の文化こそを
守るべきなのに、安倍政権・公明党・維新の会は、
共謀罪を強引に成立させようとしている。
彼らは保守ではない。
日本の「公共性」を中国のように、ロシアのように、
北朝鮮のように狭めたいのだ。
言論を委縮させたい、表現を委縮させたい、そして
「公」を狭めたい、それが日本の劣化した保守の願望
である。