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小林よしのり
2017.5.7 14:41日々の出来事

少数派の尊重と国防軍が民主主義の要


地方のテレビ局やその他のメディアから共謀罪の取材を

受けて、帰宅してライジングの仕事して、

『おぼっちゃまくん』3本目を考えているが、

クライマックスが出ない。

悶々と考えているだけだ。

 

共謀罪について話すときは「どうせ自分は関係ない世界」

という多数派の無関心をどう突破するかが、本当に難しい。

 

この社会は、常に「物言わぬ市民」が多数派であって、

一生、なにごともなく暮らす人の方が多いのだ。

社会や、国家権力に対して、「物言う市民」になることは

ほとんどないだろう。

 

だが、この社会には、たまたま「物言う市民」とならざる

を得ない少数派が発生するわけだ。

薬害エイズ運動はそうだった。

拉致被害者たちもそうだろう。

 

その少数派のことを、多数派はまず考えない。

「自分には関係ないこと」として知らんぷりだ。

これは「民主主義」の捉え方が間違っているからであり、

実は民主主義というものは、少数派の権利を尊重する

考え方なのだということが国民は身に付いていない。

 

民主主義とは、多数決で勝った者たちが、少数派の権利を

踏みにじっていいとしか、教わってないのではないか?

ネトウヨなどは完全にそう思っているし、自民党議員も

そう考えているだろう。

 

民主主義の基本的な考え方を小学校のときから学ぶべき

ではないだろうか?

もちろん、民主主義とは国防軍なしには成立しないという

ことも含めて教えるべきだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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