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高森明勅
2017.4.4 22:00

お気持ちより皇室制度の維持?

昨年8月8日以降もご譲位に公然と反対した者が何人かいた。

その事実を私らは忘れるべきではない。

あからさまに、こう言い放っていたのだ。

「陛下の御意向はあるのですが、
私は皇室制度をいかに維持していくのかということを
最優先に考え
るべきだと思います」
(八木秀次氏)と。

自分が何を言っているか理解できているのか。

陛下がお嫌でも、俺たち国民の為に皇室制度を
維持しなければならず、
ご譲位は認めない!
と言い張っているに等しい
(実は全く“
国民の為”にも、“皇室制度の維持”の為にも
ならないのだが)。

何より驚くのは、天皇陛下ご自身の「御意向」

真正面から背いても、「皇室制度」の「維持」が
可能だと“
本気”で考えていたことだ。

非礼、不敬と言う以前に、
その想像力の無さに唖然とする。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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