昨日の籠池氏の記者会見、外国人記者のつまらない質問に飽きかけていたら、突如日本人のおばあさんが質問に立ち、「天皇陛下が退位されるいま、教育勅語を持ちだして世の中を騒がせたのは不敬であり、安倍夫妻に迷惑をかけるのは保守にもとるのではないか」という意味の質問を投げかけたのはインパクトがあった。
この憂国バアさんは、「HKW代表 日本外国特派員協会特別企画委員会委員長」の「渡辺晴子」という人。
それまで退屈していた僕がつい薄目をパッチリ開けてしまったのは事実だが、天皇陛下を持ちだして、政権によるトカゲの尻尾切りに加担するこのバアさんこそが不敬者であることは言うまでもない。
それに対する籠池氏の答えがふるっていた。
「自分は一貫して保守主義者だが、清濁併せのむという意味での保守ではなく、いいことはいい、悪いことは悪いということを政府の中で見極めていかないと、日本国民にとって悪いことになるのではと思いました」(以上大意)
こういうことを、感情的にもならず、堂々と言えるのはたいしたもの。
植木枝盛の「世に良政府などない」という認識(小林よしのり氏の『素晴らしき哉、常識』でも引用されている)に、ネトウヨ脳から脱皮した籠池氏が覚醒しかけているのなら、歓迎すべきことだ。
まあ、ここまで落されなければ気付かないというのは、一方で立ちくらむものがあるけれども。