ゴー宣DOJO

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切通理作
2017.3.23 21:51

安倍首相よ、約束を果たす時が来た

勤め人じゃないのをいいことに、昨日は午前午後の国会中継と、夕方6時からの記者会見、一日中「籠池漬け」でした。

もっとも印象的だったのは、籠池氏からの依頼で、安倍昭恵夫人が内閣総理大臣夫人付秘書・谷査恵子氏を動かして、国有地の取引に関して財務省から回答を引き出していたという証拠が、枝野氏とのやりとりで明らかにされたことです。

しかしリテラの記事によると、 「働きかけ」の結果、来年度に予算措置をはじめさまざまな対策を講じることを約束した、谷秘書からのファックスの二枚目が、マスコミの報道の多くから外されているとのこと。

たしかに今朝の朝日新聞の一面を見ても、二枚目の存在その内容については、避けられているように感じます。

安倍政権に対する「忖度」は、いまもこうして続いているのでしょう。

二枚目を含むファックスの写しは、以下のYAHOOニュースに掲載。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170323-00069047/


新聞各紙には、昭恵夫人がフェイスブックに上げたコメントが紹介されていますが、上記のファックスの内容については、「関与していない」としています。

では「本件は昭恵夫人にもすでに報告させていただいております」という、ファックスにあった文言は、谷査恵子氏が独断でねつ造したものだというのでしょうか? 「働きかけ」も谷氏が勝手にやったことだとでも言うのでしょうか。またもや、「トカゲのシッポ切り」が始まっているのかもしれません。

しかし、こんな理屈を信用することは出来るでしょうか。


このファックスが本物なら「私や妻が関係していたということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」と約束していた安倍首相は、約束を果たさなければなりません。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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