来年は明治150年ということで政府は大掛かりに記念事業
をやろうとしてるらしい。
本来なら歓迎したいところだが、気になるのは現在の政権や、
それを闇雲に支持するアナクロ保守な連中だ。
ただナショナリズムを沸騰させて、近代日本を自画自賛して、
坂の上の雲を目指せと鼓舞するのだろうか?
だとしたらもう飽きあきだ。
わしが「SAPIO」で書いている『大東亜論』も、第4部の
アジア雄飛編(仮題)に突入しようとしているが、
自画自賛史観にも、自虐史観にもならずに、描いていく
方法を現在模索中である。
だが、まさに『大東亜論』が明治のアジアを巡る葛藤の
ど真ん中に入っていくので、今年から来年は、描きごたえ
のある連載になっていくだろう。