朝日新聞配信のニュース。
「2020年東京五輪・パラリンピックの招致をめぐる
資金提供問題で、東京地検特捜部が日本オリンピック委員会(JOC)
の竹田恒和会長(69)から任意で事情聴取していたことが分かった。
…竹田会長はこれまで『どのように金を使ったかまではわからない』
などと話していた」(2月8日午前11時26分配信)と。
無論、この「資金問題」は今のところシロかクロかは不明。
しかし、こうした“不正疑惑”が付き纏う招致活動に、
あろうことか次の天皇になられる皇太子殿下を巻き込もうとしたのが、
他でもない石原慎太郎元東京都知事だった。
招致委員会の名誉総裁に就任して戴こうと画策。
皇太子殿下をお支えする東宮大夫が
「あり得ない」と否定すると、「コッパ役人」「宮内庁ごときが」
「ちゃんちゃらおかしい」などと罵倒した。
許しがたい不敬だし、危うく皇室の尊厳を
大きく傷つけかねないところだった。
一方、安倍政権は“皇室の政治利用”が懸念される中、
「招致活動とは一線を画す」と言い訳しながら、
高円宮妃殿下のIOC総会へのご出席をごり押し。
それを
「今回は政府も皇室に敬意を持ち、品位を汚さないよう配慮し」
た、と手放しで評価した“保守”系知識人もいた(八木秀次氏)。
しかし、このような疑惑が出て来る可能性は、
とっくに指摘されていた。
当時、天皇陛下ご自身も(政治利用を)心配されていたことが、
既に明らかになっている。
これでも「皇室に敬意を持ち、品位を汚さないよう配慮し」た、
と本当に言えるのか。