「自民党の懇談会で指摘された特例法支持の理由と課題」の中で挙げられた、「将来の全ての天皇を対象にするための明確な要件設定」が困難な理由のひとつ「(退位の)年齢は個人差もあり、一律には決めにくい」への、「むりやり答えのでない問いを持ち出して、『まとまらない』結果を呼び寄せようとしているだけでは」という泉美師範の返し、見事と思いました。
僕も今日の朝刊での記事や、それ以前の有識者会議の論点整理読んで、この部分には「なんか話がごまかされたな」と思いながら、鮮やかな返しが思い付かなかったのですが、考えてもいなかったことを持ち出して、なにが重要なのかということを混乱させるのが、政府とその御用機関の目指すところなのだなとわかりました。
そもそも「高齢化の定義」なんて問い、どこからも出てやしない。
高齢化に伴う体力の衰えを感じるという「陛下のご意思」が前提であって、第三者が「この歳になったら退位」だなんて決めつけていいなんてことは、最初から論外なんだなと、目が覚めました。