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高森明勅
2016.11.24 01:00

拙著「見本」本が届いた

11月30日発売の拙著『天皇「「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)
の「見本」本が届いた。

帯のキャチコピーが「御意のままに。」。

それに
「世論調査で『天皇陛下のお気持ちを叶えたい』と
国民の9割が思っている」
と付け加えている。

よく出来ている。

帯の後ろ側の部分には次のようなポイントを列挙。

7月13日夜7時のNHKニュース「天皇『生前退位』」報道の衝撃。
〇天皇は司法・立法・行政のどの長よりも上位、
公的秩序の頂点
である。
〇天皇の務めの第1は、
国民の安寧と幸せを祈ること。
〇「譲位ではなく、摂政を」
という識者の無知と非礼。
前近代まで譲位は普通の皇位継承だった。
現在の制度で譲位が実現すれば途端に皇太子がいなくなる!
譲位が行われたら今上天皇は「上皇」となり、天皇をサポートする。
〇天皇の仕事である「国事行為」「
公的行為」「皇室祭祀」は
どう違う。
〇前近代日本は「
男系の男子」に拘らず女性天皇も女系天皇も
認めていた。
GHQが押し付けた「象徴天皇」を逆手に取り存在感を増した
今上天皇の凄さ。
なぜ天皇制は続き、現在これほどまでに国民に敬愛されているのか。

カバーの後ろ側の部分には、こんな文
字が踊る。

「平成28年8月8日、天皇は異例のビデオメッセージで
国民にお気持ちを伝えられた。
高齢のため象徴天皇の役目たる公務が十全にできず
平成30年に譲
位したい。が、制度改正とその可否は国民に委ねる』
と。

世論調査で国民9割が『陛下の願いを叶え、譲位を認めるべし』

賛成。

憲法改正は不要だが、皇室典範改正は不可欠だ。

案外簡単な変更で済む。

特措法なら退位と新天皇の即位自体が違憲となり、
譲位直後に『
皇太子不在』『皇室存続の危惧』問題が浮上する。

転換点の今、天皇・神道学の第1人者が世に問う
『皇室典範問題』のすべて」

第1人者」は言い過ぎ。

だが、力作のコピーだ。

余りにも天皇陛下のお気持ちからかけ離れ、
あるいは全く背く議論が横行している。

それらの間違いを明らかにし、陛下のお望みが叶うようにする為に、
少しでも役に立てばと願って書いた。

多くの人たちに読んで貰いたい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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