三笠宮崇仁親王殿下が薨去された。
謹んでご冥福を祈る。
産経新聞の「産経抄」が二度にわたって三笠宮家は「男系派」
だったと書いている。
当たり前である。
三笠宮家は皇室の存在そのものに疑問を持っている人たち
なのだから。
皇位継承問題では、天皇陛下の意見が一番大事であるが、
陛下の意見を聞いて、政府が動くと憲法違反になる恐れがあり、
他の皇族のようには堂々と意見表明が出来ない。
陛下が意見を言えないのに、三笠宮家だけが「男系」を主張
するのはルール違反だとわしは思う。
実は天皇陛下が「女系公認」だからこそ、小泉政権でも、
野田政権でも、その方向で動いてきただけだ。
天皇陛下の意見に真っ向から反対したのは、安倍政権だけ
である。
ならば産経新聞よ、三笠宮崇仁殿下がいわゆる「南京虐殺」に
関して、「1人でも被害者がいたら南京虐殺はあった」と言って
いたのは、どう考えるのだ?
わしは、それは無茶苦茶な意見だと考える。
ならば産経新聞よ、三笠宮崇仁殿下が紀元節復活に反対した
ことはどう考えるのだ?
「建国記念の日」は廃止するか?
三笠宮崇仁殿下に、学術的な立場から著書を送り、「諫言」を
したのが田中卓先生である。
これ以降、殿下は沈黙を守った。
その田中卓先生は皇位継承問題に関して、「女系も公認」の
立場をとっている。
リアリズムで考えて、側室なしの男系固執は不可能であり、
歴史学的に見て男系固執はシナ文化の影響に過ぎないからだ。
そして何より、天皇陛下に対して「恋闕」の情を持っている
からだろう。
産経新聞は三笠宮崇仁親王殿下の方に「恋闕」の情を持って
いるのか?
ならば南京虐殺を認めて、「建国記念の日」にも反対せよ!