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小林よしのり
2016.10.11 23:08日々の出来事

愛国心むき出しの国家主義的リメイク


『シン・ゴジラ』のアメリカでの映画評は、かなり厳しい。

「愛国心むき出しの国家主義的リメイク」

「おしゃべりが過ぎる」

「日本のひどく不快な軍国主義の過去が蘇る」

「セリフが多く、ゴジラのアクションが少ない」

「会議室での会話が多過ぎてわかりづらい」

「大量の地名や登場人物の肩書きがスクリーン上に現れる」

「アメリカ人が傲慢で高圧的に描かれている」

石原さとみの英語力が「説得力に欠ける」

「米公開の際には英語の吹き替えが必要かも」

相当にフラストレーションが溜まる映画だったようだ。

 しかしこの評価、まるでわしの評価と同じではないか。

するとわしはアメリカ人のメンタリティーに近いのか?

だがわしはナショナリズムが強い人間だと日本では思われて

いて、わし自身もそれを自認している。

そのわしが『シン・ゴジラ』はオタクの無意識の国家主義だ

と批評した意味を考えた方がいい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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