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小林よしのり
2016.10.2 12:22日々の出来事

名誉男性の心理を探る


女性なのに、男尊女卑の「男系原理主義者」になっている

女を「名誉男性」と言う。

稲田朋美や櫻井よしこも、「名誉男性」として、自称保守の

懐古趣味オヤジのアイドルになってご満悦である。

 

稲田朋美が辻元清美から泣かされたら、ますます

懐古趣味オヤジは朋美に萌え萌えになってしまい、

「俺たちが守ってやらねば!」と思うらしい。

 

「そんなに朋美ちゃんは戦没者追悼式に出たかったんだね。」

「当然、靖国神社にも参拝したかったんだろう。」

「悔しいんだね。悔しくて泣いちゃったんだね。」

「可愛いいいいい。萌ええええええええ・・」

 

そして朋美ちゃんを泣かした辻元清美に、ますます敵意を

燃やしてしまう。

「おのれ、辻本清美いいいい、この左翼めええええ・・」

これが自称保守の懐古趣味オヤジの感情なのだ。

 

それを狙って涙目になってみせる稲田朋美のあざといこと、

あざといこと・・

 

「朝ナマ」に出た水脈とかいう女性も、そういう「名誉男性」

に憧れているのだろう。

発言した内容が、竹田恒泰のコピペ、渡部昇一のコピペ、

その他・男系論壇のコピペばっかりで、自分の考えが全く

なかったのには驚いた。

あれほどまでに自分の周囲の馬鹿な男どものコピペだけで、

自分を形成してしまって大丈夫なのだろうか?

 

「名誉男性」は基本的に懐古趣味オヤジの世間で育っている。

その世間が「名誉男性」を作り上げるのだ。

なんで女性なのに、女性に不利になる社会を目指すオヤジの

アイドルになりたがるのだろう?

「名誉男性」の奴隷根性は、わしの観察対象である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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