ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.9.13 00:59メディア

政治利用されるサブカルについて


昨日の東京新聞に「大波小波」というコラムがあって、

「ゴジラはシンじゃうぞ」という文章が載っていた。

 

「小林よしのりが、作品への失望を表明し理由を

ホームページに書き込むと、(シン・ゴジラの)

絶賛派が殺到した。庵野ファンの東裕紀は、判断を留保

しただけでオタク連から敵認定されたと怒り、

『オタクたちが、政治家と日本の技術力に願いを託す

時代になった』と慨嘆する」

 

なるほど、そういうことになっていたのか。

いかにもネトウヨチックな映画で、緊急事態法が必要

というプロパガンダな臭いがプンプンする上に、あの

女の防衛大臣なんか、稲田朋美を上回る準男性だった

ので、わしはゴジラの持つ神話的な夢に浸れなかった

のだ。

 

リオ・オリンピックの安倍晋三のマリオ変装にしても、

オタク的なサブカルが、実に安易に政治利用される時代

になった。

わしはそれを「軍靴の響きが聞こえる」的な論法としては

使わないが、サブカルが政治利用される危険性には自覚的

でいなければならないとは思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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