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高森明勅
2016.8.26 01:00

政府見解でも「譲位に憲法改正は必要なし」

先に日本テレビの奇妙な報道(8月22日)を紹介した。

同じ報道について、
憲法学者で九州大学法学部教授の南野森氏が
取り上げておられる。

「生前退位を(制度的に)可能とするためには、
皇室典範の改正では
足りず、憲法改正が必要となるという考え方…
は、憲法学界の通説的
見解とも、
日本政府がこれまで示してきた見解(政府見解)とも異な
る」と。

私はこれまで、譲位の制度化に憲法改正が必要か否かを巡る
政府見解」には、触れて来なかった。

そこで同氏の論説
生前退位に憲法改正は必要ない」(『南野森の南野的憲政論評室』
から、これまでの政府見解を紹介しておく。

昭和46年3月10日の衆議院内閣委員会。

民社党(当時)の受田新吉議員の“「退位」を可能にするには
皇室典範の改正で「
済むのではないか”との質問に、高辻正巳内閣法制局
長官は「
仰せの通り」と答弁していた。

翌年4月26日の参議院予算委員会第1分科会。
同じ民社党の木島則夫議員の質問。
「退位制度は、
これは憲法には抵触しないで皇室典範を改正すれば
可能だと…
解釈されているかどうか」。

瓜生順良宮内庁次長の答弁。
純粋な法律論から言えばそうだと思います」。

昭和53年3月16日の参議院予算委員会。
社会クラブ(当時)
の秦豊議員の質問。
「(譲位を認めるには)
皇室典範を変えなきゃならぬわけですね、
法的には」。

真田秀夫内閣法制局長官の答弁。
「学説の中には、
退位は憲法上できないんだという説もないこともない
のですけれど
も、通説としては、憲法上その退位ができるかできないか
は、
法律である皇室典範の規定に譲っているというふうに言われており
ますから、おっしゃるとおり皇室典範の改正が必要だということに
相なります
」。

政府見解は通説通り、明白に改憲不要説だった。

しかも(当たり前ながら)「典範の改正が必要(!)」説
つまり特別立法は不可)。

私が、天皇陛下の「譲位」へのご意向が明らかになった当初から、
繰り返し強調して来たところと、全く一致する。

にも拘らず、日本テレビは何故あんな報道をしたのか。

南野氏は、以下のように述べておられる。

「不正確、不十分な報道(誤報?)なのか、それとも何か政治的意図が
あるのか、
あるいはほんとうに内閣法制局が、過去の政府答弁にも
憲法学界の通説にも反してそのような主張をし
ているのか
(だとしたらそれは何故なのか)、
現在の私には知る由もない」と。

私の憶測では、恐らく“邪悪な”「政治的意図」によるものだろう。

やはり一部(?)の「政府関係者」と、それに繋がっているらしい
日本テレビ、
読売新聞には警戒が必要だ。

既に今回の「不可解」報道で、かなり致命的に馬脚を露(あらわ)
してしまった、とも言えるが。

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緊急開催!!


天皇陛下のお気持ちをなぜ叶えないのか?」

平成28年9月11日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

911日(日曜)、「ゴー宣道場」を

緊急開催します。

天皇陛下のお気持ちをなぜ叶えないのか?

政府は皇室典範に手を付けず、「一代限りの特別立法」で

済ませるつもりです。

決死の覚悟で「お言葉」を表明された天皇陛下のお気持ちを

踏みにじることになります。

 

我々は陛下を応援します。

天皇陛下は孤独ではない。

我々は「承詔必謹」だと示しましょう。

 

急な決定なので、師範の都合が合うかどうか心配だったの

ですが、高森氏が「最悪2人だけでもやる」と言い、

笹さんも泉美さんも理作氏も即決OKでした。

 

一般参加者を募集しますが、例え少人数になっても我々は

開催します。

設営隊の諸君は何名集まるか?

ただちに確認してください。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成28年8/31(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

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