今朝の朝日新聞で、小熊英二が竹田恒泰の論を正論のように
扱い、8月8日の天皇陛下のビデオメッセージについて
疑義を呈している。
「本来このような形で公にしてはいけないことであった」
という竹田の考えを支持しているのだ。
こうなるだろうなとは予想していた。
戦後民主主義の信奉者であり、護憲派である
という点では、小熊と竹田は完全に一致して
いる。
笑えるのは、百地章だ。
竹田との違いは改憲派であることだが、憲法学者なので、
「国民主権」に嵌っている、その時点で戦後民主主義の
影響下にあり、矛盾を抱えた哀れな存在なのだ。
自称保守派はこういう思想的矛盾を見抜けない。
頭が悪いからしょうがないのだが。
小熊英二が竹田恒泰の議論に共感するのは、天皇の政治性を
完全に封じたいという情熱が一緒だからだ。
その先にあるのは何か?
実はその先ではこの両者の考えは、まったく両極に分かれる
危険しか待っていない。