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高森明勅
2016.8.18 01:00

いまだに、面倒臭いから「摂政」を置け?

天皇陛下のご譲位を望まれる「玉音放送」は既に流れた。
圧倒的多数の国民は(意識されざる)承詔必謹の姿勢を明らかにした。
政府・国会としても当然、
その方向に進む他ない。

但し、忠良なる国民が監視すべきは、ご譲位を実現するに当たり、
“違憲”
の特別立法で天皇の地位の尊厳を汚し、明治以来の国是と
いうべき立憲主義を葬り去ること。

それだけだ。

ところが、未だに摂政設置の可能性にしがみつこうとする、
不逞の輩(やから)がいるのは驚く。

まさに国民から孤立した一握り反逆者たち。
最も深く「国民主権」
の観念に冒された者だ。
その負け犬の遠吠えのような文章が、
何故か繰り返し産経新聞に
掲載される。

例えば8月17日付の八木秀次氏の一文。

もはや歯牙にも掛ける必要はない。
でも、
万が一にも誤解が生じてはならない。
そこで、
簡単にそのデタラメさを暴いておく。
この人物が言っているのは毎度、同じ事の繰り返し。

天皇陛下のご意向に従うのは
「大きな困難を伴う。
関連して見直さなければならない制度が
あまりに多い」。
だから“
面倒臭い”ので止めよう、と。

ふざけ切った話。

しかも「大きな困難」の中身はこんなもの(カッコ内は引用者)。

「退位・譲位(なぜ併記?)の反映(?)として皇位継承権のある
男性皇族が天皇の位に就(正しくは即)
かないことも可能かとの
問題も生じる。
全員がお断りになれば、
皇室は存立し得ない。
…退位式(譲位式の方が妥当か)
や退位後の称号、処遇、予算、
お住まい、スタッフなどの検討、
ご活動のうち、憲法上、
何ができて何ができないかについて整理も必要だ。
退位後の前天皇の喪儀の在り方や規模も検討し直さなければ
ならな
い。元号も変わる」と。

やれやれ。

どれもこれも、改めて取り上げるほどの問題ではない。

ただ、無知な本人が勝手に大変がっているだけ。

「元号も変わる」って、前にも言ったように、
とっくに複数の候補が用意され、
元号の最終案を選ぶ懇談会の
メンバーも決まっている。

これを大袈裟に扱った時点でアウト。

「反映して…」というのも、譲位の要件を皇室典範に規定し、
皇室会議が介在するルールにすれば「反映」しない。

又「全員がお断りになれば」とか。

皇族方の責任感、使命感を侮るのもいい加減にした方がいい。

そもそも今の制度でも、ご本人がその気ならいつでも事実上、
お断り」になれる。

皇嗣たる方が
至らぬ自分には到底そのような大任は務まらない」と固辞し、
国事行為を辞退し続ければどうなるか。

典範第3条の「重大な事故」に該当するから、
継承順序が変更される。

その結果、即位を免れて、ただ皇族として皇室に留まる形になる。

そういう選択肢が、実は今でもあるのだ。

皇嗣がご自身の高貴なご意志によって、“国民の為に”その
「運命を受け入れ」て下さっているからこそ、
皇位の継承が恙(つつが)無く行われ得る。

その尊い事実になぜ気付かないか。

譲位に当たっては当然、詔書が下される。

譲位式を考えるとすれば、それを中心とした簡素な内容を、
陛下は希望しておられると拝察できる。

称号は既に長く「太上(だいじょう)天皇」という呼び方が
なされ来た事実がある。

それを急に変更しなければならない理由は、特に見当たらない。

処遇は勿論、歴史的にもそうだったように、
公的な序列では天皇より一段下の地位となる。

予算は、皇太后とご一緒に内廷に留まられるから無論、
一括して支出される内廷費が当てられる。

お住まいは陛下のお考えを伺うべきだ。

現在の御所を大宮御所としてそのままお住まいになる可能性も当然

ある。

スタッフは新しい天皇に人数を当て、
ご活動も限定的になるから、常識の範囲で縮小されることは、
陛下ご自身のお考えでもあろう。

ご活動と憲法の兼ね合いをどうして今更「整理」
する必要があるのか。

国事行為は天皇だけがなさるのは当たり前。

逆に、これまで皇室が行ってこられたご公務で、
憲法に抵触するものが1つでもあったか。

今後、憲法に抵触するご公務を新しく始められるとでも?

喪儀の在り方」は陛下ご自身のご希望を伺いながら検討すればよい。

その方向性は既に先のお言葉で示唆されている。
別に大層な話ではない。

要するに同氏は、陛下のご意向に従いたくないだけ。
それで何だかんだと愚にもつかない理由を並べている。
根っからの反逆者らしい。

1億2千万人ほどの国民の中には、残念ながらこういう手合いも、
ごく少数ながらいるということか。

陛下に申し訳ない。

だが勿論、大勢には何の影響もない。

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緊急開催!!


天皇陛下のお気持ちをなぜ叶えないのか?」

平成28年9月11日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

911日(日曜)、「ゴー宣道場」を

緊急開催します。

天皇陛下のお気持ちをなぜ叶えないのか?

政府は皇室典範に手を付けず、「一代限りの特別立法」で

済ませるつもりです。

決死の覚悟で「お言葉」を表明された天皇陛下のお気持ちを

踏みにじることになります。

 

我々は陛下を応援します。

天皇陛下は孤独ではない。

我々は「承詔必謹」だと示しましょう。

 

急な決定なので、師範の都合が合うかどうか心配だったの

ですが、高森氏が「最悪2人だけでもやる」と言い、

笹さんも泉美さんも理作氏も即決OKでした。

 

一般参加者を募集しますが、例え少人数になっても我々は

開催します。

設営隊の諸君は何名集まるか?

ただちに確認してください。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成28年8/31(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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