13日放送の「週刊リテラシー」に挿入するVTR収録。
突然の依頼。
当然、8日の「譲位への玉音放送」のコメントかと思った。
ところが、靖国神社への首相や閣僚らの参拝で、“公人か私人か”
が問題になる背景を、Q&A形式で解説して欲しいとのこと。
そういえば去年も東京MXテレビで、終戦記念日絡みで、
靖国神社ご当局のご配慮を頂き、遊就館の中でカメラを回しながら
解説したっけ。
譲位を巡る番組は作家の百田尚樹氏と憲法学者の木村草太氏の
討論を予定しているとか。
心の中で(どっちも素人だな)と呟いた。
つもりが、そのまま声に出ていた。
担当者は「えっ、ええ、まぁ…」という反応。
そんな事を言ってしまったので、収録後にギャラ抜きで、
そちらについてもしっかり解説する羽目に。
彼は目を輝かせて
「いやー、分かりやすいですね。初めて理解できた気がします」
とか言っていた。
「当人も十分理解できていないで、分かった風に解説すると、
訳が分からなくなりますからね」と私。
まぁ、今後の番組作りに活かして貰えばいいか。
と思いながら青山一丁目へ移動。
4時から言論テレビの
ネット番組「花田編集長の右向け右」の生放送(時間外は登録会員のみ視聴可とか)。
タイトルがとっても恥ずかしい。
しかし、今は天皇陛下のお言葉を正しく理解して貰うのが第一。
公の為に私情は抑える。
お言葉に即して些か詳しく解説申し上げた上で、
「摂政、国事行為の臨時代行という選択肢は、これで完全に
消えました。譲位への道を拓くしかない。その為には政令は勿論、
特別立法も明白な憲法違反。皇室典範の改正以外に出口はない」
と強調しておいた。
終了後、やはり番組スタッフから「いやー、分かりやすいですね」
と同じような反応。
対談相手の『月刊Hanada』の花田紀凱編集長も
「いつもながら極めて明快でした」と満足そう。
それに加えて「10月号の締め切りは14日ですから」と、
原稿の方もしっかり念を押されてしまった
(実はその前に『週刊エコノミスト』の締め切りが待っている)。
忠誠か、反逆か。
陛下の「お言葉」お蔭で、どちらが忠誠で、どちらが反逆か、
誤解の余地なく、極めて明瞭になった。