ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.7.24 15:01ゴー宣道場

恋闕の情がない者たちの妨害を許すな


関西版「ゴー宣道場」の応募者の中に、次のような人がいる。

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はじめまして。
私は、18歳の頃に小林先生の「戦争論2」に出会い、

14年間、ゴーマニズム宣言を手本に生きてきた者です。


一昨年、私の地元の奈良で催された、「第34回全国豊かな

海づくり大会」に、天皇皇后両陛下がご臨席くださることが

わかり、ゴーマニズム宣言を通じて得た皇室への敬愛から、

両陛下が車で会場へ向かわれる道中のお見送りに出向きました。

 

私は沿道で日章旗を持ち、母と母の友人らと共に両陛下を

お見送りしたのですが、両陛下は沿道に人を見かける度に

車の速度を落としてくださり、非常に寒い時期にも関わらず

窓を開けてじっくりと手を降ってくださいました。

 

全員が声を上げて感激し、私も落涙して、天皇陛下が好きで

好きでたまらないという「恋闕の情」を初めて実感しました。


また来年から私は知的障害者の方への支援施設で働くことが

決まり、改めて、天皇論で拝読した、日本身体障害者団体

連合会会長の小川榮一氏による、「ハンディがあっても

国民のひとりとして尊重してくださり、(中略)、皇室こそが

日本の素晴らしい国柄を代表していると思っております。」

と述べられた、皇室への感謝のお言葉が頭をよぎりました。


以上の経験を鑑みて、この度の歴史的な機会にゴー宣道場に

参加致したく思いました。
当日は、「俗なるタブー」に束縛されない、闊達な議論を

期待したく思います。

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「恋闕の情」と言うと「天皇陛下を恋い慕う右翼の強烈な

心情」のように思われるかもしれないが、天皇さまを見て、

思わず落涙するような感情が沸き起こるなら、それも十分

「恋闕の情」と言っても良いだろう。

 

男系絶対固執のエセ尊皇派は、残念ながら天皇陛下に対して

このような感情を持たない。

男系という血脈にしか感情移入をしないから、明治天皇だろうが、

大正天皇だろうが、昭和天皇だろうが、今上陛下だろうが、

個人には誰にも「恋闕の情」など沸き起こることがないのだ。

 

ただ可視化されないY染色体のみを尊崇する、それが男系派の

異様さである。もはやカルト宗教だろう。

 

それがカルト宗教である証拠には、彼らの言う「旧宮家系」の

男系男子という者がいないという現実だけで充分である。

 

彼らはいない者を皇族にせよと主張する。

しかも3人以上だ。

本気ならば、見つけてくるだろう。

その気もないのだから、いない者がいるはすだと妄信している

だけであり、完全なカルト宗教である。

そういう連中が、またしても天皇陛下の「生前退位」を妨害

しようとしている。

 

関西版「ゴー宣道場」は重要である。

これほど重要な回を、ユーモアまで交えてやるというのは、

とてつもなくハードルが高い。

だがやらねばならない。

会場全体も、熱気で我々を応援してほしい。

応募締め切りは水曜日、あと2日だ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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