ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.7.17 12:35ゴー宣道場

第56回「ゴー宣道場」アンケート回答1


56回「ゴー宣道場」が710日、『民主主義という病い』

をテーマに開催された。

ゲストに東浩紀氏、青木理氏を迎えて、さらに飛び入りで、

津田大介氏も壇上に上がっていただき、会場は熱気に沸いた。

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◆民衆が下ばかり見てる現状が、日本の民主主義の機能不全

を生み出してる第一の原因だと思いました。

卑近な事例にしか怒れない、向上心のない、視野の狭い、

そんな人々は日本が特に目立ちますが、世界でも増えてきて

いるのが、インターネットを通じて感じます。

どんなにきびしい中にあっても、向上心と批判精神と

バランス感覚は忘れない様にしたいと決意しました。

(群馬県・32歳男性・家事手伝い、就労訓練中)

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権力に対する警戒心も育たず、新自由主義やグローバリズムの

構造も分からず、おのれの中の差別心も自覚できず、いったい

どうやって「民主制」の担い手になれるのか?

しょうがないですね。

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◆小林師範の「差別論」の意義や重要性を再認識すると同時に、

日本における格差問題は新しい様相を呈してきたのだと

思いました。

すなわち、「富裕層の見えない化」「貧困層の見えない化」

「近代的な貧困層」といった形です。

Tシャツにジーパンの富裕層が、対等な立場を装ってスマホや

パソコンを持っている貧困層から利益を得ている。

ITが発達して貧富の差が目に見えにくくなっているのだと感じた。

(埼玉県・38歳男性・司法書士)

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わしの富裕層宣言は「見える化」促進策です。

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◆民主主義とポピュリズムは切っても切れない宿命だと感じた。

タックスヘイブンでごまかして脱税している大企業に対しては

文句を言わなくて、舛添前東京都知事のように民衆が見える

セコさは非難している、本当の強い権力者に対して批難しない

し見えてない現状が問題であると思った。

(東京都・36歳男性・俳優)

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今井絵理子や鳥越俊太郎がポピュリズムそのものですね。

政策を全然語れない候補者は許してはいけないでしょうに。

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◆イギリスのEU離脱の国民投票に若者は反対派が多かった事を

「イギリス国民という意識の欠如、EU国民という意識」が

原因にあるのでは、という考えに納得した。

グローバリズムがナショナリズムを破壊するといういい一例に

なっていると思った。

(静岡県・19歳男性・大学生)

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イギリスは際どいところでナショナリズムを取り戻す方に舵を

切りました。

若者は大人に感謝しなければならない。

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◆グローバリストの東さんとナショナリズムのよしりん先生の

対立が面白かった。

ナショナリズムは偏頗心というのは、その通りだと思う。

どこまで同胞かと思う境界が東さんが広すぎるように思った。

僕もよしりん先生と同じで国までが今の最大の境界線だと思います。

(神奈川県・35歳男性・学生)

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自分の子供より他人の子供を助けたい人間なんているのか?

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◆小林先生の本を下敷きに、「民主主義について」もっと深く

議論するのかと思ったのですが、今回は青木先生や津田先生の、

安倍政権下で決まった重大な事(盗聴法や、スマホのGPSの

位置検索についての問題点)にもかかわらず、マスコミは

ほとんど取り上げない事、そしてマスコミと政治組織の

コネ・人脈・血縁による癒着の強さと、それによる弊害が

どれだけ酷いかがよく分かりました。

(千葉県・41歳女性・会社員)

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ゲストの得意技を出していただいて、わしも勉強になった。

ただ、民主主義の分析は深められなかったね。

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◆青木氏・津田氏の話された、放送法の話やフェアネス・

ドクトリンの話は、大変興味深く思いました。

アメリカでフェアネス・ドクトリンが廃止されたにもかかわ

らず、日本の放送法がそのままになっているという件は、

日本の当時の政府に何か意図があったのかなど、

もっと知りたいと思います。

(神奈川県・35歳男性・会社員)

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「公平性」と言うが、右派の主張しているのは、「等分性」

なんだよな。

「公平」の意味が分かってない。幼稚だよ。

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◆青木さんの、安倍首相までは総理大臣はTVに出なかった

話を聞くまで全く違和感を感じませんでした。

いつの間にか、それが「あたりまえ」になっている洗脳的な

事が他にも起こっているのでは?という見ぬく目が必要だと

思いました。

(東京都・36歳男性・グラフィックデザイナー)

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あの話は重要だった。

もはやテレビが安倍首相のプロパガンダ機関になって

しまっていたな。

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◆少し難しい話もありましたが、あっという間に時間が

過ぎました。

「公文書」の重要性についての話がありましたが、後世の

ために言葉を残すことがどれだけ大切かわかりました。

生産・労働の共同体が日本本来のイエ制度、というのはとても

納得でした。

私も幼少期は社宅で育ったので、子育てするにも助けあえる

環境だっただろうなと、大人になってわかる気がします。

(京都府・31歳女性・接客業)

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ゲストが多いときは3時間じゃ足りないな。

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◆本当の金持ちは、自覚していて、一般人にまぎれ込む技を

持っているのだなあと思い、かしこいなあと思いました。

(静岡県・48歳男性・会社員)

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ほんまやねえ。

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◆私は東氏のブログを読んで選挙は民進党に入れました。

共産党となやんだのですが、東氏に感化されました。

このように著名人が投票行動を表明することはよいことだと

思います。

「民主主義という病い」で書かれていた寡頭政に近付く、

私はそれでよいと思います。

(神奈川県・41歳男性・エンジニア)

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なるほど。そのように寡頭政を実現するのか。感心した。

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◆今回の参院選、考えに考えたあげく、投票したい人も

党もない!

自民党には負けてほしいが、だからがんばってくれと思える

人も党もない!

国民の義務だと言われても、ないものはないのだから

しょうがない!

でもすごく気がとがめる、と思いながら投票に行かなかった

ので、よしりん先生があっさり棄権した、とおっしゃった時は

気がぬけてほっとしてしまいました。

(埼玉県・47歳女性・パート)

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ニュアンス伝わる文だな。

すごく気持ちが分かるよ。

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◆東先生が民主主義は始まったばかりだとおっしゃっていた

のが印象的でした。

投票権が限定されていた方が、まだ知性的で責任のある

投票行動がされていたのかもしれません。

(東京都・37歳男性・会社員)

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民主主語は始まったばかりで、どんどん劣化していく。

少なくとも民主主義の進化はない。

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◆津田大介さんに質問したくて、思いきって手をあげて

みました。

シールズまで出るフジロックによしりん先生を呼んでも、

やはり無理があるのではないでしょうか? 

逆にフジロックには何があるのでしょうか? 

一度もいったことはありません。

逆にどういった音楽フェスなのか聞いてみたかったです。

テレビで見ただけです。

曲解した連中に、何か言われたらとか、心配ですよ。

反対です。

(東京都・48歳男性・会社員)

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ありがたいなあ。心配してくれて。

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◆よしりん先生の「わしはずっと民主主義と戦ってきた。

そしてずっと負け続けてきた」ということをおっしゃった

とき、なんだか切なくなりました。

そして改めて強い方だと思いました。

こういう言い方はふさわしくないかもしれませんが、

ずっと戦い続けているよしりん先生が、なんだか愛おしく

思えてしまいました。

(長野県・38歳・会社員)

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おっ、なんかわしもそろそろ読者に愛で包まれる存在に

なったか?

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◆ゲストの方々から、「民主主義という病い」は民主主義

へのエールと受け取れるという解説があったのですが、

まだ読んでる途中ですが、そんな解釈は予想外でした。

国民一人一人がこれまでの歴史の積み重ねで劣化して

しまっており、危機的な状況と私はますます思いましたが…。

(東京都・39歳女性・会社員)

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美しい誤解だよね。

あなたの感覚の方がわしは近いです。

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◆東氏と、よしりん先生の、グローバリズム現実主義からの

観点とナショナリズム・ローカリズム優先主義の対立の

討論がとても刺激的でした。

自分は『差別論』から読み始めたゴー宣ファンですが、

東氏の「民主主義と資本主義(グローバリズム?)はセット。

そして現在の状況は、本来の姿」の主張は、かなり考えさせら

れました。

ただし、自分としてはやはり日本イコール皇室が重要で、

それはやはり平等の精神が必要になっているのではないかと

思うので、よしりん先生支持です。

(群馬県・36歳男性・アルバイト)

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ナショナリズムとグローバリズム(資本主義の暴走)は

対立概念だと思うけどね。

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◆初めて参加したのですが、本当に面白い議論ばかりで、

さまざまなことを考えさせられました。

民主主義がいかに機能不全に陥っているか、ということが

改めて実感させられ、なんとかしなきゃと思いました。

今日、午前に初めての選挙に行ってきました。

有権者の仲間入りをしたのだからしっかり自分なりに考え、

責任をもった投票をしたいと思い、ずっと悩んでいました。

悩んだ末に、「どこの政党にも入れたくない」と考えたの

ですが、結局、民進党に入れました(奇しくも東さんと

全く同じ考え(理由)からです)。

今回の参院選と今日の講演を通じて、自分なりに熟考する

ことができた気がします。

まだまだ知識も少ないので、今後小林先生の著書をはじめ

多くの本や多くの人の考えにふれ、政治や社会への関心・

考えを深めていきたいです。

(東京都・21歳女性・大学生)

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「ゴー宣道場」に参加している人はずいぶん頭がいいから、

これが一般人のレベルかと思っていたら、とんでもない

失望してしまうんだよな。

 

第二弾に続きます。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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