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小林よしのり
2016.7.13 04:24政治

都知事選では宇都宮健児に投票する


都知事選の候補者が次々に名乗りを上げては消えていき、

政党の思惑と候補者との醜い確執を残したまま、結果、

知名度に頼ったポピュリズムで、ろくでもないメンツが

残ったようだ。

 

またしても民進党と共産党が組んで立てた統一候補は

鳥越俊太郎だが、動機が「憲法改正の流れを阻止する」

ためなのだからあきれ果てる。

都知事は都民の暮らしを守ればいいのであって、憲法改正

なんか何も関係がない。動機が不純すぎる。

 

野党連合はシールズで若者を騙せると期待して、当の若者

から無視され、今度は鳥越で主婦層を騙せるとでも企んだ

のか?

民進党のポピュリズムへの堕しかたは尋常ではない。

鳥越は都政には完全に無知で、抽象的な主張ばかりに終始

しているが、そもそも癌を抱えた老人が、関東大震災の

ような非常時に、不眠不休で、都民を救出する体力がありも

しないだろう。

 

小池百合子は都議会の冒頭解散などというあり得ない公約を

掲げて、無意味に税金の無駄づかいをしたがるくせに、

舛添問題の第三者委員会設置などと、未だにセコイ金遣いを

糾弾する不寛容な暴徒の先頭に立つポピュリズムを公約に

掲げている。

 

増田寛也は岩手県知事時代に公債を6千億円から1兆2千億円

に倍増させて、ハコモノ行政に失敗し、トンヅラした人物だ。

知事だったから行政手腕があるというのは大嘘である。

 

今のところ、わしが投票するなら宇都宮健児を選ぶ。

宇都宮が共産党と手を切ったのならそれは喜ばしいことだ。

全候補者の中で、宇都宮が最も東京のことを熟知している。

野党の馬鹿どもは宇都宮を裏切ってくれて、ありがたいことだ。

オウム真理教との裁判闘争で先頭に立ってくれた礼を、やっと

返すことが出来そうだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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