高級料理店に入る時には、それなりの作法をわきまえなければならないと、小林さんのご指摘で痛感した次第です。
実ははずかしながら、自分が粗相をしたそのお店で、僕は先日、京都にある大学に講演に行った際に目撃した、古都にはびこる外国人観光客のマナーを嘆く発言をしていたのですから、まさに汗顔のいたりです。
貸衣装の店から借りた和服を、バカボンかラッキー教授かというだらけた着こなしで身に付け、路上にだらしなく座る外国人観光客の姿には、正直呆然としてしまいました。
まさにイミテーションも本物も意味を成さないと言わんばかりの崩壊現象。
京都はいまや外国人観光客が8割で、ホテルも常にいっぱいで日本人の庶民がなかなか利用できなくなっていると、タクシーの運転手さんが嘆いていました。
しかし私にとって必要なのは、そんなだらけた外国人観光客を他山の石とすることですね。
フランス料理店に入っても、ワインの飲み方すら知らない人間が、えらそうに何だと言われても仕方がないのですから。