以前、さる事情から「新しい歴史教科書をつくる会」
辞任した。
別に喧嘩をした訳ではない。
その後も、
つもりだ。
ところがこの程、
微力で余りお役に立てることはない。
むしろ私が理事に加わる事で様々なマイナス要因も考えられる。
だから、本気で固辞したのだが、かねて尊敬申し上げ、また長年、
振り返ってみると、
悪戦苦闘して来た思い出がある。
取り分け、早く亡くなられた坂本多加雄先生の面影が、
常に去らない。
最初に検定申請した教科書の草稿を、
編集会議で無知な素人に、
事がある。
専門家としてかなりプライドを傷つけられたに違いない。
それでも先生は、ひたすら教科書の完成度を高める為に終始、
後で2人だけになって、「先生、
と声をかけると、穏やかに「大義だよ」とお答えになった。
“
日常の言葉として耳に響いた事はない。
坂本先生の志をどれだけ受け継げるか、自信はない。
だが、
考えている。