日本中の、いや世界中のマスコミや識者が英国の国民投票に
よるEU離脱の結果を嘲笑している。
なんと英国内の離脱派の政治家まで、この結果の反響に驚き、
自信を失っているのではないかという疑いすらある。
だがわしは奇しくもこの国民投票の結果を支持する、
世界でもごく少数派の人間である。
本来わしは『民主主義という病い』を描いて、民主主義への
懐疑を表明した者である。
ならば国民投票という直接民主主義など、唾棄すべきだと
いう立場になるのが自然だろう。
ところがわしはこの度の英国の国民投票の結果を、意外にも
妥当であり、天の采配だと受け止めている。
このわしの態度には矛盾があるように感じないか?
だがしょせんEU離脱の結果を、「感情的」に批判している
のは、残留派を支持する連中の方なのである。
EUとは何なのか?
EUの実態とはどういうものなのか?
それを知らないで、えらそうに「老人が若者の未来を奪った」
と「感情的」に非難しているマスコミには反吐が出る。
EUという高邁な理想に逆らう英国という決めつけは果たして
正しいか?
長い文章になるので、来週火曜配信のライジングで説明しよう。