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小林よしのり
2016.6.17 14:16日々の出来事

まず実感、そしてデータ


「絶対的貧困率」と「相対的貧困率」の話、あっさり泉美さんが

解答を出してしまったから、目論見が外れた。

泉美さんがここまでやれるようになってしまったとは。

経済学者、エコノミストという輩も無責任で無茶苦茶だから、

過去、何を言っていたかを出したら、呆然とするはずである。

泉美さんに「絶対的貧困率で語るのは曽野綾子」という皮肉まで

言われてしまうとは驚きだ。

 

大衆は「個」が弱いから、情報だけに揺さぶられて

グラグラになる。

この経済学者がこー言ってましたよー、あの経済学者があー

言ってましたよーと、情報次第であっちこっちに流されていく。

情報やデータは、いろんな人間が都合のいいものを、都合のいい

ように利用しているのだから、鵜呑みにはできない。

その情報やデータを解読する力も、一般人にはないでしょう。

だからせめて「実感」を大切にしなさいと、わしは言ったのだ。

 

わしの『ゴーマニズム宣言』もそのやり方だ。

庶民の「実感」からスタートして、分析を開始するという

やり方だ。

たとえ富裕層になっても、「実感」「常識」が確かならば、

庶民でいられるわけです。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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