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小林よしのり
2016.5.28 04:32メディア

朝日新聞に載った山本昭宏氏のオバマ訪問の分析は見事


オバマ大統領の広島訪問について、マスメディアは歓迎一色で、

それを見ていたわしの本心は気色が悪くて吐きそうだったが、

その原因の一端を、今朝の朝日新聞のオピニオンフォーラム

「広島と核をめぐる意識」が解明してくれた。

 

神戸市外国語大学准教授の山本昭宏氏は「米大統領の訪問、

歓迎一色に違和感、怒り・恐怖どこへ」と述べている。

「核について建前だけで話すのではなく、感情を取り戻す

べきです。」と言っている。

「情念的な怒りや恨み」が抑圧されてしまって、

今回のオバマ訪問で一件落着とされる恐れがあることを、

正しく指摘している。

 

この山本氏の警告には大賛成だ。

これを朝日新聞が載せたというのは、大変に意義があることを

したと、褒めておく。

 

産経新聞を見てみろ、日米同盟の強化に役立った。中国を牽制

できると、とんでもなく劣化した知性で論評するばかりだ。

世界の政治の「パワーゲーム」のみでしか感じ取れない、

語れない自称保守・従米保守の知性は果てしなく劣化している。

やはり朝日新聞の存在意義はあった。

山本昭宏氏の分析は見事だった。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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