『大東亜論』のわしのペン入れが終わったので、あとは
スタッフに任せて、わしは『おぼっちゃまくん』の
シナリオ・コンテに入る。
仕事再開してからポカQも作画に意欲もってやってるようで、
メールで絵の質問をしてきたりする。
なかなか良かことじゃ。
しかし漫画業界の内幕を描いた『重版出来!』は段々リアル
かつシビアになってきて、秘書みなぼんは感動して泣いた
そうだ。
わしはあの人やこの人を思い出して、胸が痛む。
黒木華の表情の変化の可愛さで、気を取り直しているが。
なかなか見事なストーリーだと思う。
数回前の話で、出版社の社長が運をくだらないところで
使わない、運はすべて重版出来に使いたいという気持ちは
すごくよく分かる。
わしも宝くじなんか絶対買わない。
当たったら運の大損したような気分になる。
真面目にコツコツ働いて、真剣に創作に苦しんで、その結果、
重版出来で運を使いたいと思っている。
けれど真面目にやった結果ヒットしたら、それは運じゃなく
なってしまうんだけどね。