ある本を読んでおぞましさに衝撃を受けた。
幻冬舎新書から出た『民主主義』という本だ。
文部省著と書いてある。
戦後、日本の文部省が作った本だという。
高橋源一郎が帯で「圧倒された」と激賞している。
中を読んでみるとデタラメ!
「民主主義を正しく学び、確実に実行すれば、繁栄と平和とが
もたらされる。反対の場合には、人類の将来に戦争と破滅とが
待っている。」
民主主義の根本精神がしみわたっていけば、「だんだんと世界が
一つになって行く。対立と搾取と闘争のない、ただ一つの平和な
世界が築き上げられて行く。」
「民主主義の反対は独裁主義である。」
日本も無謀極まる戦争を始め「国民のすべてが独裁政治によって
もたらされた塗炭の苦しみを骨身にしみて味わった。」
あまりに著述がおかしい!
「民主主義」を宗教化した完全な左翼本だ。
ようするにこれは占領期に中学・高校用の教科書として使われた
本なのだ。
当時のGHQは左翼だったから、その影響を受けた文部省が、
国民に「民主主義」を過剰な理想主義として教えているのだ。
まったく呆れた。占領期のGHQの洗脳本を、今頃、復刻して、
それを読んで感動している馬鹿がいるのだからおしまいだ。
高橋源一郎がいかに左翼かがわかった。
GHQの洗脳本を激賞しているのだから、おしまいの人間だ。