さきほどテレビをつけて朝食していたら、国会議員の「育休」
の話題が出て、相変わらず偽善的な意見が噴出していたのだが、
藤田ニコルという赤ちゃんみたいな顔した高校生タレントが、
「私の親はシングルマザーです。ちゃんと育ってるから大丈夫」
と発言したのに驚き、感心してしまった。
こういう子から意外にも真実を突く言葉が飛び出してしまうとは。
ニコルちゃんは相当苦労をした子らしく、水商売やりながら
育ててくれた母親には恩返しがしたいと思っているらしい。
国会議員が率先して「育休」を取れば、国民の間にそれが普及して、
少子化を食い止められるなんて、富裕層の思考パターンである。
国民の1%に過ぎない富裕層を基準に考えたって、少子化は止め
られるはずがない。
仮にも国会議員ならば、呑気な啓蒙思想にうつつを抜かす暇が
あったら、中間層の崩壊、貧困層の拡大を食い止める経済政策を
考えることの方が重要だろう。
高度経済成長のころもなかった「育休」が、この時代に普及する
なんてあり得ない。
今の日本はそんなに豊かではない。
貧困層が「育休」を取る余裕なんかあるわけないだろうが。