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高森明勅
2015.12.4 06:42

政治はどこまで劣化するのか?

戦後日本の最大の政治課題は「敗戦国」からの脱却。

その為には、経済の再建と憲法改正による自主防衛の確立を果たす
必要がある。

昭和30年の自由党と日本民主党の合同による自民党の結成は、
他でもない憲法改正が主な目的だった。

昭和35年の日米安保条約の改定では、10年後を目処に「終了」

フリーバンドを手に入れた。

その後、所得倍増を掲げて高度経済成長を推し進め、
それによって社会主義の影響を押し返し、防衛費も増やした
池田勇人首相は、病で倒れる前に、
こんなことを述べていた。

「本当は憲法と教育をやりたかった。
確かに軍事費にはたくさん予算をつけたけれども、国民の1人ひとりが
国を愛する気持ちを持って、
日本を守ろうと思うのでなければ日本を
守ることはできない。

勇気や、使命感や、祖国愛をもたらす教育をちゃんとやれば、
今の憲法ではダメだと、自然に憲法改正はできる」と。

極めてまっとう。

凋落するアメリカへの依存を深める為に、国民を誤魔化しながら
その場しのぎを続ける現今の政治とは、
天地雲泥の差。

何の為の保守合同であり、何の為の日米安保改定だったのか。

一体、いつまで「敗戦国」のままでいたいのか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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