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小林よしのり
2015.10.5 14:54政治

国民が唯我独尊を信じる時代になった


JNNの世論調査では、マイナンバー制度についておよそ

8割の人が不安だと答え、アベノミクスで景気回復の実感が

ないと答えた人も86%に上る。

どの政策も不人気なのに、安倍内閣の支持率は前月より

02ポイント上がって、473%、不支持率は前月より

11%下がって507%だという。

安保法制の成立のあとにも関わらず、支持率がじわりと上昇

している始末で、まだ473%もある。

 

デモも世論もすべての逆風が安倍首相の勲章になる。

この事態をどう分析するか?

わしも安倍政権は嫌いだが、ヒステリックに反対を叫んでも、

無駄だということは悟らねばならない。

国民はマスコミや若者デモに煽られて、「反対」に一票投じて

みるものの、その自分の判断を信じてない。

自分が信じられないから、結局、安倍政権を選ぶことに

なってしまう。

 

リベラル知識人が、自分の力で戦う自信がないからと、

純粋無垢な若者に頼ってみたところで無駄だ。

そんな弱い奴を国民は頼りにしない。

唯我独尊で邁進する安倍首相の方が、学級民主主義より

頼りになると、どうしても思われる。

戦い方を変えねばならない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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