人々はわしが右派なのか左派なのか分からないらしい。
「小林よしのりはブレている」と言う馬鹿もいるようだ。
わしは、保守として、自主独立派として、振る舞っている
だけである。
ゆえに「朝ナマ」でわしをサヨクの中央に座らせている
番組のスタッフは誰なのか知らんが、見事な感性である。
わしは右派的発言をしたり、左派的発言をしたりしてる
から、立場が分からんと思う人々は多かろう。
だがそれは彼らが立場を決め込んで、「ポジション・
トーク」しか出来ないからに過ぎない。
わしはあくまでも日本人の常識(バランス感覚)で考える
から、「民主主義」という理念も、イデオロギーとしか
見ていない。
フランス革命のスローガン「自由、平等、友愛、さもなくば死」
のうち、自由の先に資本主義(アメリカ)があり、平等の先に
共産主義(ソ連・中国)があるだけで、どちらも同胞以外には
死を要求する。
わしにとっては、そんな民主主義は麗しい価値にはならない。
そこが右派にも左派にも、理解できないポイントだ。
わしは従米主義が嫌いで、憲法9条が嫌いで、(近代憲法が
必要なら)「立憲主義」は大事と思っているので、
その線に沿う限りはシールズを評価するが、彼らは民主主義
を信奉していることが若さゆえの愚かさだと思う。
そして情けないことに、従米主義者たちも同じ民主主義の
信奉者なのだ。
そういうわけだから、わしの思想は右派にも左派にも理解
できないし、小林よしのりはブレまくっているとしか
見えないだろう。
だが、わしはあくまでも日本人の常識(バランス感覚)で、
判断しているだけだ。
問題は、右派も左派も、この日本人の感覚を忘れて、欧米の
イデオロギーに感化されてしまっていることにある。
もう一つ、わしのモットーとして、「人は強くなければ、
生きていけない。優しくなければ、生きる資格がない」
という言葉がある。
その点から言っても、「朝ナマ」のわしの席順は、実に
見事だと思う。