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小林よしのり
2015.9.14 15:02政治

安倍政権の支持率が増えた理由


BS日テレの「深層ニュース」、最後で地が出てしまった。

お行儀よくやるのを止めなきゃならんと思っていたが、

最後にあのメールを出したのは、プロデューサーの判断か、

ディレクターか知らんが、してやられたな。

また恐い人と思われるかもしれんがしょうがない。

 

最新のNHKの世論調査では、安倍政権を「支持する」が43%、

「支持しない」が39%、「支持する」が上昇している。

やっぱり、こうなったか。

政策を問われると、どれもこれも支持しない・評価しないに

なるのだが、それでも政権の支持率は落ちない。

 

国会前の安保法制反対デモなんか、何の影響力もないのだ。

むしろ騒ぎすぎて、ああいう感情的な人たちと私とは違うわよ、

という優越感を持つ人々を育てている。

 

世論は「今国会で成立させるのは良くない」と言うが、安易な

慎重論に過ぎず、真剣に反対と言うわけではない。

むしろ中国の脅威を強調されると、そのうち必要とすら思う

ようになるだろう。

国民はヘタレだから。

 

反対デモは安全保障に対する真剣な「議論」に国民を巻き込む

ことが出来ない。

憲法9条護持なら従米しかないと、みんな漠然と感づいている
からだ。

この法案が通った後には、もっとニヒリズムが浸透して、

安倍政権の決断主義に身を委ねる大衆が増えていくだけだ。

リベラルや左翼は、根源的な戦いになってないのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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