ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.9.11 15:14日々の出来事

反戦サヨクに逆戻りでいいか?


ネットから入って来る者は、恐ろしくレベルが低い。

わしの作品も読んでない者が入って来るから、唖然とする

レベルである。

わしの『差別論』も『脱正義論』も、そして『戦争論』も

読まないで、なんでわしに興味を持ったのかもわからない。

 

シールズなどの若者も当然ながら『戦争論』の影響なんて

全然受けてない。

もろ反戦平和のお花畑サヨクが下からごっそり湧き上がって

いる状態だ。

国家について、安全保障について、戦争について、しっかり

考えて安保法制に反対しているわけではない。

 

今の若者は「議論」ができるレベルにはない。

「議論」こそが民主主義だが、「議論」ができないから、

「デモ」になるのだ。

デモならモノを考えなくていい。

論理的に話をしなくていい。

議論なんてせずに、魚群のように集まって騒いでいるだけ

でいいから、デモをしているのだ。

群れて、騒ぐ、それをカッコいいと思っているのだろうが、

頭のいい若者はあんな集団には混じらないだろう。

 

本気でモノを考えたいなら「ゴー宣道場」に来ればいい。

だが彼らは「ゴー宣道場」の議論にはついて行けないだろう。

チンプンカンプンで、脳が腫れ上がってしまうかもしれない。

まったく困ったものだ。

 

また若者向けに、わしが『ゴー宣』や『戦争論』を描くわけ

にもいかない。

そもそも今の若者はメールの数行しか読めないから、わしの

漫画は文字数が多くて読めない事態になっている。

 

ネットしか見ないのならば、一つの方法としては、生放送で、

わしが質問に全部答えるという手があるだろう。

だが生放送なんて、わしのプロとしての作品製作とは違う

のだからめんどくさい。

「ゴー宣道場」でテーマを決めずに、参加者の質問に全部

答えるという回があってもいいかもしれない。

 

とにかく何か若者向けに考えるか?

それとも無視して、今まで付いてきてくれた読者だけを

見ていればいいか? 難しい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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