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小林よしのり
2015.8.12 14:40日々の出来事

「陣営」の同調圧力に屈しない「保守」


右派ポジションの者も、左派ポジションの者も、

ポジショントークしか出来ないのは、「陣営」の同調圧力に

弱いからだろう。

わしは「個人主義」だから、右派にも左派にも「陣営」の

全体主義には属さない。

したがって右派からも左派からも憎まれる存在となる。

 

わしが「陣営」で意見を言わないから、右派にも左派にも、

「ブレてる」とか「転向に告ぐ転向」と見えてるのだろう。

だがわしが「保守」すべきものは大して変わっていない。

 

わしが守る第一の価値は、公の体現者たる「天皇」であり、

国と公は合わさるのが理想だが、ズレる場合が多いから、

その場合は「公・公共性」を守るので、「反権力」になる。

 

天皇は伝統と文化の象徴でもあられるから、この国の

「伝統」と「文化」は守る。

 

「伝統」は「歴史」から学ぶ知恵であり、バランス感覚だから、

その歴史を知らねばならないが、あくまでも「実証主義」で

証明された事実で物語る必要がある。

 

「文化」は近代主義で崩壊するから、進歩と近代化には懐疑的

にならざるを得ない。

国語は文化の基礎だと思うから、ネットは特に要注意である。

 

国は郷土の集合体であるから、ナショナリズムよりは

「パトリオティズム」を守るべきだと思うので、

脱原発になる。

 

自衛隊は「国語」力を普通に発揮すれば、憲法違反になる

ので、わしは改憲派である。

ただし、アメリカに追従して侵略戦争をしないための改憲

であって、専守防衛のために憲法改正が必要だと思っている。

 

わしは日本の「公」を「保守」するために発言しているので、

「陣営」に属して「個人」を消滅させることはない。

さしてブレてはいないと思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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