朝日新聞(7月26日付朝刊)の「政治断簡」欄に編集委員、
前田直人氏の「『新国立』工費膨張 闇を照らせ」との一文。
新国立競技場の総工費、
「なぜ、こんなに値段がはね上がったのか」という、
至極まっとうな疑問の提示から書き始める。
で、締め括りは?
「与野党をあげて、闇を照らしてほしい」って、
他人に丸投げ。
おいおい、お前は誰だ?
テレビの前でビール飲みながら、
不平をぶつけてるステテコ姿のおっさんか?
(まぁ、ステテコは私も愛用しているが)
一応、ジャーナリストの端くれじゃないのか?
どころか、「天下の朝日」(何だか懐かしい表現になってしまったが)
の編集委員なら、ジャーナリストの中でもエリートの部類だろう。
“政治家の皆さん頑張って”で済ませるなら、
端っからこんなテーマを取り上げるな。
文章を読むと、
ゼネコンがド素人の文科省やJSCの足元を見て、
工費をガンガン引き上げ、それを抑制できなかったのが
最大の問題ーって方向に論旨が行きそうな手前で、
回れ右(広告主だった?)。
「工費をふくらませた『真犯人』は、
ブラックボックスと無責任らしい」などいう、
恥ずかしい“無責任”なセリフでお茶を濁している。
「工費の増大は、アベノミクスによる公共事業復権の時期とも
重なるだけに、政治がどうかかわったかもポイントだろう」
と言うなら、ますますジャーナリストの責任重大。
朝日新聞よ、前田記者よ。
君たちこそ、「闇を照らせ」!