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小林よしのり
2015.7.24 10:07日々の出来事

美味いもの食って、凄いものを描く


京都では学術書ばっかり読んでいたからつまらんかった。

本はやっぱり自分が関心ある小説や漫画を読んだ方が、

読後の満腹感があっていい。

妻が大岡昇平の「野火」を読み、岸端がモーパッサンの

「女の一生」を読了して、トルストイの「戦争と平和」

を読み始めたのが、すごく羨ましかった。

わしはハワイに行きたい。

ハワイでゆっくり世界文学を読みたい。

 

京都の料理だけはあちこち行って堪能したが、やっぱり

日本人はご飯と漬物が一番だ。

京都はそのご飯と漬物が美味いのがいい。

秋に京都に行きたいが、馬鹿みたいに人が混むし、

美味い店の予約も取れないからなあ。

 

しかしある本屋で『卑怯者の島』を探したら、

奥の方のノンフィクションの棚に置いてあって、

店に入ってすぐの目立つコーナーには、匿名の殺人鬼の

本が積んであった。

バカバカしい世の中だ。
だがくだらん現象はわれ関せずで、創作者として、
真実に触れる凄みのある作品を描き続けていきたいものだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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