ゴー宣DOJO

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切通理作
2015.7.19 03:28

一度も覚悟出来ない者

あれから『卑怯者の島』を何度か読み返して、

最初に読んだ勢いの中での感想とはまた違った感想を持ち始めました。

 

実はこの作品には、「本当に卑怯な者」は

一人も登場していないのではないか?

 

直前まで国の為に死にたいと思っていても、

その瞬間逃げてしまった・・・という事に葛藤する姿や

戦力にならない者を犠牲にせざるを得ない自分を引き受ける姿。

 

彼らは皆、一度は「覚悟」した者たちです。
裏切りの罪を深く知るのは、覚悟の重みを知る者のみなのではないでしょうか。

 

それを、単純に私利私欲のために小賢く立ち廻ってよかれとする

今の日本人である自分に、批判する資格などあるのだろうか。

 

安倍政権の支持が落ちているとは言っても、

では「戦争法案」の何が問題なのか、

わかって反対している人はどれだけいるのか。

 

個別自衛権が先だという

一番の本質を言った途端、国民に覚悟を問う事になり、

支持率が下がるのをおそれた現政権による詭弁。

 

これが事の起こりだとするならば、

では批判する側は態度をはっきり出来ているのか。

 

民主党は、安倍首相の姿勢は徴兵制につながるという

ビラを作った後、配る前にあわてて回収したといいます。

 

いくら安倍批判という一時の趨勢に乗る事が出来たとしても、

仮にも保守の二大政党のひとつであらんとする自分たちが、

徴兵含めた自主独立の軍備を持つ可能性を自ら永遠に閉ざすようなアジビラを

配るのは、いくらなんでも無謀無策だと気付いたのでしょうか。

 

安倍政権も「ごまかし」なら、

批判する側もまた「ごまかし」。

 

国際社会でもう戦争は起こらないという気休めを

吐き続けるという意味では変わりません。

 

そんな時代には、かつての日本人が

何を経験したのかを、粉飾なく語ることこそが、

必要なのではないか。

 

『卑怯者の島』は、

事実を超えた真実を見つめるフィクション

だと思います。

 

道徳とは言葉だけのお説教ではない。

真実を伝える事ではないでしょうか。




第49回ゴー宣道場

「安倍晋三は中韓に屈している!」

平成27年8月2日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年7/22(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ



切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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