ギリシャ問題が注目を集めている。
そこで、T、モリソンらの共著『世界比較文化事典』(幾島幸子訳)
に書かれている、ギリシャ人の特徴の一端を紹介しよう。
「ギリシャ人はたいていの話題について自由に議論するが、
自分の立場はなかなか変えない」(文化的特徴)
「活気はあるが大きな進歩はないというイメージが強い」(同)
「失敗しても、個人の能力ではなく、周囲の状況に原因を求める傾向
がある」(同)
「貧富の差はきわめて大きい…男性優位の考え方は非常に強い」(同)
「アポイントは必ずしも必要ではないが、とるのが礼儀である。
アポイントをとる際、必ずしも時間を指定する必要はない」
(ビジネス慣行)
「グループの年長者に対しては常に敬意が払われる。
あらゆる権限は彼らにある」(同)
「ギリシャで仕事をする時は、忍耐強さとすばやい判断力が
要求される。ギリシャ人は値引き交渉の能力にたけている」(同)
「ギリシャ人は自慢したり話をやや大げさにすることがよくあるが、
それについて批判めいたことは言わないこと」(同)
「ギリシャ人はとても気前がいい。
相手の持ち物をあまり熱心にほめると、くれてしまうことがある」
(儀礼)少しは等身大のギリシャ人が見えて来た気がするだろうか。
但し、記述の正確さは各自の判定に委ねる。