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高森明勅
2015.5.15 07:12

大相撲の魅力

さる方のご好意により、
大相撲5月場所の維持員席のチケットを2枚、頂いた。

身近な1人(男性。念のため)を誘って両国・国技館へ。

大相撲は初めて。

チケットには「開場ー午前8時」と記入してある。

前相撲が8時20分から開始。

引き続き、序ノ口→序二段→三段目→幕下と取り組みが進む。

我々は、午後3時に両国駅で落ち合って早速、入場。

席は土俵溜まり。

西5列の10、11席。

土俵から僅か5列目。

しかも土俵の殆ど中央線にあたる位置。

枡席とは違って飲食は禁止。

本当に土俵が目の前で驚く。

すでに十両の取り組みが始まっていた。

幕内でなくても迫力十分。

緩急があって飽きない。

たちまち中入り。

幕内力士の土俵入りを見ると、いかにも外国人が多い。

モンゴル、ジョージア、エジプト出身など。

アジア系はともかく、白人が大銀杏を結って、
廻しを締めている姿は、
見慣れないせいか、何となく落ち着かない。

横綱の土俵入りは美しい。

客席はいつの間にか一杯。

取り組みが始まると盛んに声援、拍手。

会場の一体感が半端ではない。

石川県出身の遠藤は膝を痛めて連敗中でも、凄い人気。

中入り後の取り組みは、さすがに迫力と緊張感が違う。

巨体なのに動き
が機敏。

力と技とスピードの芸術、という感じ。

一瞬の勝負にもドラマを感じさせる。

結びの一番はモンゴル出身の横綱、
日馬富士に熊本県出身の
佐田の海が挑む。

佐田の海が力強く攻め込んだものの、日馬富士は上手投げに出る。

行司軍配は横綱に上がった。

しかし、私は同体と見た。

果たして物言いが付く。

協議の結果は、取り直し。

場内割れんばかりの拍手。

本日最高の盛り上がり。

今度は逆に、佐田の海が日馬富士に押し込まれる。

だが、とっさの引っ掛け。

横綱は土俵下へ。

佐田の海は俵ギリギリに左足1本で残した。

見事な執念の逆転金星。

歓声の渦。

座布団が舞う。

危険ですので座布団や物を投げないで下さい」
とのアナウンスが繰り返される。

場内の興奮が覚めやらぬ中、弓取り式。

実に見応えがあった。

正直に言って、大相撲にはこれまでさほど興味がなかった。

だが、間近で見ると実に見応えがあり、国技に値すると改めて思う。

出来れば日本人の力士がもっと活躍して欲しいが。

連れて行った1人も大相撲の魅力に目覚めたらしい。

また、ぜひ行きたいと言っていた。

チケットを手配して下さった方のご配慮に感謝。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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