ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.5.3 02:33新刊情報

例の大作は政治的主張はない


明治政府の外交・内政や、大久保利通の評価について勉強

してたので手間取ったが、やっと「SAPIO」の『大東亜論』の

シナリオに目途がつき、コンテを描きはじめる。

今日・明日中に終えたい。

 

例の大作のペン入れはあと2本で終わる。

完成した分は渡せるが、印刷所が休みになったのでGW明けに

取りに来るそうだ。

 

例の大作はやっぱり『卑怯者の島』というタイトルで行くのだ

けれど、このタイトルが過剰な意味にとられないか?

政治的な意味にとられないか?ということが心配で踏ん切りが

つかなかった。

政治性も主張もない、ただ主人公の心情に入り込んで描いたら、

こうなってしまったというだけの作品でいいのだが、なにしろ

『戦争論』の著者が描くものだから、政治的に勘繰られそうで

警戒する。

ただ単に戦争漫画であり、反戦でも好戦でもないのだが。

 

「わしズム」に連載してた時のことは忘れて、

単行本で一気読みしてほしい。

文字が少なく、絵で表現するのがほとんどだから、製作者の

苦労に比べて、読者はあっという間に読み終えられるだろう。

この本こそ一気読みがふさわしいと思う。

理屈ではなく、感性だけなのだから。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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